《田の地鶏》タイではおいしいカエルを食べなさい

料理

勇気を出して食べてみた!とか、日本ではカエルがゲテモノのように扱われているのはカエルそのものがおいしくないから。タイのカエルは味がよく下手物どころか上手物、という話です。

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日本のカエルがまずい理由

「カエルを食べたことがあるけどまずかった」
と、おっしゃる方、そもそも日本でおいしいカエルを食べようと思うのが間違いです。
日本で主に食べられているカエルはウシガエルの冷凍もの。
ウシガエルは確かに食用にはなりますがあまりおいしい種類とはいえません。
それにカエルは鮮度が命。
冷凍すると格段に味が落ちます。
ゲテモノ扱いされても仕方ない素材、というわけ。

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カエルは鶏や豚肉より高いご馳走

一方、タイのカエル(コップ)は虎斑蛙。
中国語で田鶏と書きます。
もう字がおいしさを表していますよね。
この種は味がよく、しかも生きて元気のいいやつが売られている。
タイはカエルを食べてきた伝統がありカエルのことはよくわかっている、というわけ。
タイでは豚肉鶏肉以上に高く決してゲテモノではありません。
むしろちょっとしたご馳走といっても良いくらいです。

日本のカエルがまずい理由 「カエルを食べたことがあるけどまずかった」 と、おっしゃる方、そもそも日本でおいしいカエルを食べようと思うのが間違いです。 日本で主に食べられているカエルはウシガエルの冷凍もの。 ウシガエルは確かに食用にはなりますがあまりおいしい種類とはいえません。 それにカエルは鮮度が命。 冷凍すると格段に味が落ちます。 ゲテモノ扱いされても仕方ない素材、というわけ。  カエルは鶏や豚肉より高いご馳走 一方、タイのカエル(コップ)は虎斑蛙。 中国語で田鶏と書きます。 もう字がおいしさを表していますよね。 この種は味がよく、しかも生きて元気のいいやつが売られている。 タイはカエルを食べてきた伝統がありカエルのことはよくわかっている、というわけ。 タイでは豚肉鶏肉以上に高く決してゲテモノではありません。 むしろちょっとしたご馳走といっても良いくらいです。  カエルの種類 タイ語にはカエルという総称がありません。 コップ、キアット、ウンアーン、カーンコック、パート。 種類ごとに呼び名がまったく異なります。 料理に使うのはたいてい大型のコップで、地方によってはキアット(アオガエルの類)やウンアーン(アジアジムグリガエル)なども食べられているようです。  *現在市場に出回っているコップのほとんどは養殖もの。 コップにも数種ありますが一般的なのはコップ ナー(田のコップ)という種類。  カエルの味 カエルの味はよく鶏肉にたとえられます。 それにほんのり白身魚が混じった感じかな。 簡単にいえば沼の地鶏。 カエルに限らず両生類とか爬虫類はだいたいおいしいものです。  カエル料理メニュー   (食べ方) コップの辛子炒め(パット ペット コップ)   パットペットというのは辛い炒め物の総称です。   この場合のパットペットは、カエルの肉をクラチャーイ(ショウガ科の植物)、バジル、生胡椒などとともに炒めた料理を指します。  コップの唐辛子味噌炒め(コップ パット プリック ケーン) 唐辛子、ガランガ、レモングラス、粒胡椒、コブミカンの葉、エビペーストなどを搗いて作った唐辛子味噌で炒めた料理です。  コップのバジル炒め(コップ パット カパオ) 日本でも人気のカパオ炒め。そのカエルバージョンです。  コップの野汁(ケーン パー コップ) ケーンパーは地方によって大きく異なりますが、基本、ココナッツミルクを使わず香辛料やハーブを多用した辛い汁物です。 パーは森、ジャングル、野などを意味します。 ちなみにこれはカレーではありません。  カエルの脚のガーリック揚げ(コップ ドード カティアム) カエルの脚をニンニク、胡椒とともに揚げた料理。 カエル料理といえばこれを思い浮かべる人が多いに違いありません。 外国人にも受けがよく、酒の肴としても人気です。  **************************  カエルは皮がおいしい? ボランティアでタイに滞在している若者F君が家にきたおり、タイ嫁がビールのつまみにカエルの唐揚げを出しました。 彼女は日本人がくるとカエルとか芋虫を出す趣味があります。 その頃は皮をつけたまま揚げていたのですが、ぼくは皮が嫌い。 カエルのぬめりを思い出してどうにも気持悪い。 で、皮を取って食べているぼくを見てFくんは、 「カエルは皮がうまいんです」 といってぼくの取った皮までバリバリ食べてしまいました。 すごい日本人もいるものです。 ちなみに皮だけを揚げたナン コップ トードは酒の肴として庶民の酒飲みたちに愛されております。  畑で大物をゲット! 畑で穴を掘っていたらコップがひょっこり出てきて捕まえたことがあります。 しかも見たことのないような大物。 そこをたまたま村人に目撃されて、 「なんとまあ、カエル捕りのうまい日本よ!」 と村中の噂になりました。  初めてのカエル料理 カエルはなかなかおいしいものだ。 と聞いていたので、昔チェンマイのナイトバザーにあった食堂で「カエルのバジル炒め」というメニューを見つけたときには勇んで注文をしますた。 なるほどその肉は淡白で鶏のようでしたがやたら小骨が多く、食べるのが面倒だったのを覚えています。 今から思えばコップではなくキアットだったのかもしれません。  カエルを揚げるのならパイナップルを使うべし タイに暮らして数十年。 カエルもすっかり日常の食べ物になってしまいました。 家でカエルといえば脚のから揚げ。 カエル(コップ)の太腿は若鳥の脚のようなもので小骨に悩むことはありません。  今回はふと思いついて下味をつけるときにパイナップルを肉にのせておいたら、効果抜群でした。 カエルは肉の繊維が歯と歯の間に挟まったりするもので、歳取ってからは食べるのをちょっと躊躇するようになったのですが、今回のやつは柔らかくて歯が肉にすっと入り目を瞠りました。 なぜ今までやらなかったのだろう、と深く後悔したほど。 これはいいです。  *これに味を占めてタイ嫁はバーべキューの肉をパイナップルの汁に浸しておいたら、肉が柔らかくなるというより溶けかかって、何だかレバーのような味になってしまいました。  *****************  カエルの脚のガーリック揚げレシピ 材料  カエルの脚 ------ 8本(皮は剥いておく) ニンニク ------- 15片 パクチーの根 ----- 2本 シーズニングソース -- 大さじ 1半 (白醤油などでも可) 塩 ---------- 小さじ 1/2 粉胡椒 -------- 小さじ 1/2  (もしくは粒胡椒を砕いたもの) 揚げ粉(コーキ) --- 大さじ2 油 ---------- 適宜  作り方 ・ニンニクとパクチーの根を粗く搗きカエルにまぶす。 ・塩、胡椒をし、シーズニングソースをかける ・手でよく混ぜ合わせ5分ほど休ませる。 ・揚げ粉を薄くまぶす。 ・中火で揚げる。 ・まぶしたニンニクが剥がれて浮いて来たらすくってキッチンペーパーに休ませておく。 ・二度上げすると外はカリカリ中はジューシーに仕上がる。 ・シーラーチャーソースにつけて食べるとおいしい。

義母の葬式にはカエル売りがやってきた

カエルの種類

タイ語にはカエルという総称がありません。
コップ、キアット、ウンアーン、カーンコック、パート。
種類ごとに呼び名がまったく異なります。
料理に使うのはたいてい大型のコップで、地方によってはキアット(アオガエルの類)やウンアーン(アジアジムグリガエル)なども食べられているようです。

*現在市場に出回っているコップのほとんどは養殖もの。
コップにも数種ありますが一般的なのはコップ ナー(田のコップ)という種類。

ちょっと見、野鳥のから揚げ

ちょっと見、野鳥のから揚げ

カエルの味

カエルの味はよく鶏肉にたとえられます。
それにほんのり白身魚が混じった感じかな。
簡単にいえば沼の地鶏。
カエルに限らず両生類とか爬虫類はだいたいおいしいものです。

カエル料理メニュー


コップの辛子炒め(パット ペット コップ)
パットペットというのは辛い炒め物の総称です。
この場合のパットペットは、カエルの肉をクラチャーイ(ショウガ科の植物)、バジル、生胡椒などとともに炒めた料理を指します。

これは野ブタのパットペット

これは野ブタのパットペット

コップの唐辛子味噌炒め(コップ パット プリック ケーン)
唐辛子、ガランガ、レモングラス、粒胡椒、コブミカンの葉、エビペーストなどを搗いて作った唐辛子味噌で炒めた料理です。

コップのバジル炒め(コップ パット カパオ)
日本でも人気のカパオ炒め。そのカエルバージョンです。

コップの野汁(ケーン パー コップ)
ケーンパーは地方によって大きく異なりますが、基本、ココナッツミルクを使わず香辛料やハーブを多用した辛い汁物です。
パーは森、ジャングル、野などを意味します。
ちなみにこれはカレーではありません。

カエルの脚のガーリック揚げ(コップ ドード カティアム)
カエルの脚をニンニク、胡椒とともに揚げた料理。
カエル料理といえばこれを思い浮かべる人が多いに違いありません。
外国人にも受けがよく、酒の肴としても人気です。

**************************

カエルは皮がおいしい?

ボランティアでタイに滞在している若者F君が家にきたおり、タイ嫁がビールのつまみにカエルの唐揚げを出しました。
彼女は日本人がくるとカエルとか芋虫を出す趣味があります。
その頃は皮をつけたまま揚げていたのですが、ぼくは皮が嫌い。
カエルのぬめりを思い出してどうにも気持悪い。
で、皮を取って食べているぼくを見てFくんは、
「カエルは皮がうまいんです」
といってぼくの取った皮までバリバリ食べてしまいました。
すごい日本人もいるものです。
ちなみに皮だけを揚げたナン コップ トードは酒の肴として庶民の酒飲みたちに愛されております。

畑で大物をゲット!

畑で穴を掘っていたらコップがひょっこり出てきて捕まえたことがあります。
しかも見たことのないような大物。
そこをたまたま村人に目撃されて、
「なんとまあ、カエル捕りのうまい日本よ!」
と村中の噂になりました。

北部の伝統料理カエル汁

北部の伝統料理カエル汁

初めてのカエル料理

カエルはなかなかおいしいものだ。
と聞いていたので、昔チェンマイのナイトバザーにあった食堂で「カエルのバジル炒め」というメニューを見つけたときには勇んで注文をしますた。
なるほどその肉は淡白で鶏のようでしたがやたら小骨が多く、食べるのが面倒だったのを覚えています。
今から思えばコップではなくキアットだったのかもしれません。

カエルを揚げるのならパイナップルを使うべし

タイに暮らして数十年。
カエルもすっかり日常の食べ物になってしまいました。
家でカエルといえば脚のから揚げ。
カエル(コップ)の太腿は若鳥の脚のようなもので小骨に悩むことはありません。

今回はふと思いついて下味をつけるときにパイナップルを肉にのせておいたら、効果抜群でした。
カエルは肉の繊維が歯と歯の間に挟まったりするもので、歳取ってからは食べるのをちょっと躊躇するようになったのですが、今回のやつは柔らかくて歯が肉にすっと入り目を瞠りました。
なぜ今までやらなかったのだろう、と深く後悔したほど。
これはいいです。

*これに味を占めてタイ嫁はバーべキューの肉をパイナップルの汁に浸しておいたら、肉が柔らかくなるというより溶けかかって、何だかレバーのような味になってしまいました。

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カエルの脚のガーリック揚げレシピ

揚げニンニクを別に添えるとよりおいしい

揚げニンニクを別に添えるとよりおいしい

材料
カエルの脚 ------ 8本(皮は剥いておく)
ニンニク ------- 15片
パクチーの根 ----- 2本
シーズニングソース -- 大さじ 1半 (白醤油などでも可)
塩 ---------- 小さじ 1/2
粉胡椒 -------- 小さじ 1/2 (もしくは粒胡椒を砕いたもの)
揚げ粉(コーキ) --- 大さじ2
油 ---------- 適宜

作り方
・ニンニクとパクチーの根を粗く搗きカエルにまぶす。
・塩、胡椒をし、シーズニングソースをかける
・手でよく混ぜ合わせ5分ほど休ませる。
・揚げ粉を薄くまぶす。
・中火で揚げる。
・まぶしたニンニクが剥がれて浮いて来たらすくってキッチンペーパーに休ませておく。
・二度上げすると外はカリカリ中はジューシーに仕上がる。
・シーラーチャーソースにつけて食べるとおいしい。

以上。

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