ほんとタイはヘビが多い。数日前も飼い犬たちが騒ぐので外に出てみればよってたかってコブラを引き裂いているところでした。ポストにヘビが入っていたりサンダルの上にトグロを巻いていたり、我が家周辺で起きたヘビ事件です。
村で起きたヘビ事件
深夜、村のフアン婆さんは身体の上を何かが這うのを感じ、反射的につかむと大きな黒いコブラでした。
コブラは首を曲げてお婆さんの手をがぶり。
悲鳴を聞いた家族がかけつけたときもお婆さんはコブラをしっかりつかんだままだったそうです。
家族は山刀でヘビの頭を切り落としお婆さんを病院へ運びましたが数週間後に亡くなりました。
*ぼくはこの村(タイ最北県チェンライの農村)に長いですがヘビに咬まれて亡くなったのはフアン婆さん一人だけです。
家で起きたヘビ事件
手入れをしない家の庭はヘビの餌となる小動物がたくさんいるものですからしょっちゅうヘビが入り込んできます。
なのでヘビにまつわる思い出もたくさん。
これまでに次のようなことがありました。
郵便ポストにヘビが入っていた
郵便ポストの手紙を取ろうとしたら中に小さなヘビが入っているのに気づき咄嗟に手を引っ込めました。
以来、必ず中を覗き確認してから手を入れます。
サンダルの上にヘビがトグロを巻いていた
タイでは履物を外に脱いでおくのが普通です。
で、裏口から外に出ようとサンダルの上に足を踏み下ろそうとした瞬間、サンダルの上にヘビがトグロを巻いているのが見えびっくり。
向こうも腰を抜かすほど驚いたようで本当に飛ぶように逃げていきました。
ヘビがすぽっとタイ嫁の首にかかった
庭に迷い込んだヘビと戦っていた犬がヘビをくわえて振り回し、ぱっと放り投げたところ近くにいたタイ嫁の首にすっぽり。
一瞬何が起きたのか理解できなかったタイ嫁、少し間を置いてすごい悲鳴をあげました。
見ていたぼくはハラハラドキドキワクワク。
思い出す度に腹がよじれるほど笑っています。
丸太と思ったらニシキヘビだった
タイ嫁が釣りに行って川岸の草むらに転がっていた丸太に座ったところ、妙な感じがしたのでよく見ると大きなニシキヘビ。
マジ寿命が縮まった、ということです。
嫁の悲鳴を聞いたぼくがかけつけたときにはもうヘビはおらず、事実かどうかは確認しておりません。
見たかったなあ。
ニシキヘビと絶叫する嫁。
紐と思って引っ張ろうとしたらヘビだった
家ではないんですけど、家族旅行で東部のサメット島へ行ったとき、部屋のカーテンの紐を引っ張ろうとしたら、
「お父さん、それヘビ!」
娘が叫んでびっくり。
まったくなんでホテルの部屋の中にヘビがいるのか。
従業員を呼びにいく時間もなく自分で殺しました。
普通のヘビだと思って捕ろうとしたらコブラだった
庭を這っているヘビを見たタイ嫁が、
「あ、あのヘビ捕まえて。おいしいのよ」
というので素手で捕まえようとしたらヘビはのどの当たりを膨らませぼくを威嚇。
コブラでした。
殺す気か!
タイ名物ヘビのなる木
タイで毒ヘビに咬まれる事件は雨期開け、10月から12月にかけて多く発生します。
この期間は稲などの収穫期にあたり、野に出る機会が多いんですね。
それから、雨期の洪水もけっこうやばいです。
タイは9月頃(南部は12月)毎年のように洪水があるんですけど、野が水に沈むと水を逃れてヘビが木に登ります。
場所によっては1本の木にコブラが何匹もぶら下がりそれはそれは見事な光景。
コブラの木を見つけたタイの農民は大喜びです。
捕まえて売ればけっこういいお金になるそうですよ。
たくましいねえ。
ヘビは人家にも上がってきますのでこの時期バンコクのような都会でもヘビに咬まれる事件が多発します。
ヘビが家に上がってきたりワニがファームから逃れてきたりタイの洪水はスリル満点です。
ちなみにぼくは流れてきた豚を捕まえて食べたことがあります。
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タイの田舎に暮らして約40年。
人間的に成長した、ということはありませんがヤモリとヘビの捕り方だけは上手くなりました。
家もワイルドだぜ。
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