《知らないと損》タイの珍味その2

料理

日本人にもなじみやすいだろうと思われるタイの珍味ベスト10。今回はそうちの5位から1位まで。知らないとせっかくの珍味を食べ損なってしまいますよ。

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5.野豚の辛子味噌炒め

〈パットペット ムーパー〉

タイの山中にはムーパー、野豚が生息しています。
野生の豚なのだからイノシシかと思いますが、日本のイノシシとは少し違うようで、やっぱり野豚としか言いようがないようです。

《タイの豚肉料理》串焼き豚と丸焼き豚
タイ焼き肉界の東の横綱が豚焼き肉(ムーヤーン)だったとしたら西の横綱は串焼き豚(ムーピン)。タイ人のこよなく愛する料理で日本人のファンも多い。そのムーピンのおいしさ、食べ方などについての話。

タイの豚はなぜかとてもおいしいのですが、野豚もなかなかのもの。
需要があるので今は養殖もされ、大きな市場であればわりと簡単に野豚の肉が手に入ります。
値段は1キロ200バーツ前後。普通の豚より少し高い程度です。
野豚はスイートバジル、コブみかん、若胡椒、カチャーイ(オオバンガジュツ。ショウガ科の植物)、などのハーブを入れ辛子味噌で炒めるのが定番。

野ブタは皮つきが定番

野ブタは皮つきが定番

肉の味は濃厚。
皮と脂肪によさがあるため必ず皮ついています。
若胡椒の爽快な辛味がたまりません。
一頃、この料理に夢中になり毎日のように食べていました。

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4.ツチグリと酸っぱタケノコの汁

〈ケーンヘッドトーブ サイ ノーマーイ〉
ツチグリというのはころころ丸い小さなキノコ。
茶碗1杯ほどが100バーツ以上するタイでは少しお高い食材です。
このキノコは一年に一度、暑季と雨季の端境期(5月前後)の数週間しか出回りません。
年に何度も味わうことのできないごちそう、というわけ。
タイ北部で熱狂的に愛されています。

これがうまいんだ

これがうまいんだ

「酸っぱタケノコ」はタケノコを削いで水に浸け二三日置いたもの。
少し臭いがありますがほんのり酸味がついておいしい。
ツチグリと酸っぱタケノコは相性抜群。
食べ方は、炒めるか汁にするか、ですがいずれにしろ酸っぱタケノコを使います。
タケノコのしゃきしゃき感とほのかな酸味。
プチンと弾けるツチグリの弾力のある外皮。
むにゅっと出てくるクリーミーな身。
ああ、うまい。
ツチグリは日本にもあると聞きますが、こんなおいしいものをなぜ食べないのでしょうね。

*ツチグリの汁、ケーン ヘッド トーブに欠かせないのがバイマオという葉。
柔らかな酸味が加わり数段おいしくなります。

https://ushiom.com/143/

3.カエルの脚のニンニク胡椒揚げ

〈コップ トード カティアム プリック タイ〉

カエルは日本ではゲテモノの部類に入れられますが、恐らく日本のカエル(ウシガエル)がまずいせいかと思われます。
タイのカエルは虎紋蛙(虎斑蛙)。
中国語で田鶏、妙な匂いがなくカエルの中でも特においしい種類です。
価格は1キロ120バーツ前後(出回っているのはほとんど養殖もの)。

残った部分はタイ嫁が汁にして食べる

残った部分はタイ嫁が汁にして食べる

食べ方は、家庭だと汁物、料理店だと辛子味噌炒め(パット ペット)あるいはガパオ炒め(パット カパオ)にすることが多いようです。
でもこれらの料理はたいていぶつ切りにするため小骨があって食べ辛いのが難点。
お勧めはカエルの脚にニンニクと粒胡椒をしてかりっと揚げたコップ トード カティアム プリック タイ。
KFCよりおいしい!
の声も聞こえるくらい。
家で作る場合は肉にパイナップルをしばらくのせておくと驚くくらい柔らかくなります。

《タイのフライドチキン》ガイトードの選び方食べ方
タイで鶏といえば焼き鳥、ガイヤーン。でも揚げたフライドチキン、ガイ トードも負けず劣らずおいしい。という話。

2.サトー豆とエビの炒め物

〈パット サトー クン〉

サトーは二十メートルほどの木になる豆の一種で日本語ではネジレフサマメ。
莢の中のソラマメに似た色鮮やかな豆を食用にします。
旬は5月から9月頃にかけて。南部特産。

これは挽肉とサトーの炒め物

これは挽肉とサトーの炒め物

この豆、とても臭いのが特徴。
そのままの状態のときはほとんど無臭なのですが、噛み砕いたときに温泉の硫黄臭に似た匂いを発します。
でもこれが妙にうまいんです。
柔らかくもなく硬くもないコリコリした歯ごたえとほろ苦さがたまりません。
ドリアンと一緒でこういう癖のあるものは一度食べ慣れてしまえば病み付きになってしまうようです。
サトーの入門編としてはエビとサトーの炒め物、パット サトー クンが良いのではないかと思います。
「パッと佐藤君」と覚えておいて下さい。
タイ料理をよく知る日本人にも人気の料理です。

《ぜひ食べて欲しいタイ料理》臭い臭いサトー豆
タイ料理が人気とはいえ日本で知られているタイ料理はほんの十数種。それらばかりが繰り返し食べられ、一向にそのほかの料理が見向きもされないのはとても残念。といわけで、おいしいのに知られていないサトーの話。

1.焼きシロアリタケ

〈ピン ヘッド コーン〉

タイでも様々なキノコが食べられているわけですが、とりわけ珍重されているのがヘッド コーン。
タイのキノコの王様です。
日本人にもとても評判がよく、松茸よりおいしい!の声すらあります。
このキノコ、シロアリが地下で菌糸を栽培しているのだとか(共生関係にあるらしい)。
キノコはその菌糸から伸びてきたおまけです。
雨期の短い間にしか出回らないし、採れる量も少ないため、タイのキノコとしてはかなりの高値。
タイでも産地以外の人には滅多に口に入らないキノコで、このキノコを食べるためだけに車を何時間も走らせる人もいるくらいです。

シロアリタケは柄の部分がおいしい

シロアリタケは柄の部分がおいしい

さて、そのお味はといいますと、淡泊で癖がなく、そのくせ何ともいいようのないうまみがじわじわっと染み出てきて最高。
キノコ好きでなくてもわかる味。たちまち魅了されてしまいます。
日本風なら、味噌汁、天ぷら、キノコご飯。
タイ風だと、トムヤム、炒めもの、辛子汁。
シンプルに炭火で焼いただけでも最高。
どう調理してもうまい!本当に松茸以上に食えるやつです。

*家ではヘッド コーンをよくヤムにして食べます。
タイ料理のヤムじゃなく、北部風のヤム。細かく裂いてゆで、スパイスを混ぜるだけ。
キノコからほどよいうま甘さがでるので味付けはほとんどいりません。

 

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