タイ料理を食べたことがある方ならご存じだと思うけれど、タイ料理はナムチム(タレ、ソース)が抜群にうまい。タイスキ、カイヤーン、カオマンカイ。みなタレあってこその料理である。今回はナムチム ガイについての話。
ナムチムとは
ナムチムのナム(ナーム)は、水、液体、汁を指す。
チムは浸す、軽くつける、の意味。
浸す液、つまりタレのこと。
タイ式スイート チリソース、ナムチム ガイとは
ナムチム カイはもともと焼いた鶏、カイ ヤーンにつける甘い甘いタレ。
日本ではスイート チリソースと呼ばれている。
ちなみにトマトの類はいっさい入っていないので普通のチリソースとはまったく別物と思った方がよいようだ。

どの家庭にもたいてい常備のナムチムカイ
スーパーなどで瓶詰めがたくさん売られているためあまり家庭で作ることはなく市販品を買って使うのが一般的。
*ぼくが覚えている限りではこの甘いタレを使い始めたのは大手CPのローストチキンチェーン店、カイヤーン ハーダーオ(五つ星焼き鶏)だったと思う。

ローストチキンのタレ。日本人には甘すぎるかも。
タイ語の意味
ナムチム=タレ、カイ=鶏。
つまり鶏のタレ。
名の通り焼いた鶏に添えられていたことから。
甘味が特徴であるため甘い辛子ソース(ソース プリック ワーン)と呼ばれることもある。
スイート チリソースの味
甘味が強く辛味は弱い。
べた甘なので好き嫌いが分かれると思うが総じて日本人の評判はよい。

揚げたイカなどに添えることもある
スイート チリソースの成分
有名メーカーの市販品の成分を見ると、唐辛子20%、砂糖40%、ニンニク20%、塩5%、水14%となっている。
人気商品と価格
値段は25~30B。
タイ人の間ではスリーとメープラノームというメーカーの評価が高い。
メープラノーム(プラノームおばさん)はラベルに鶏のイラストがあるのでわかりやすい。
とてもポピュラーなタレなのでたいてい一家に1本常備されている。
使い方
焼いた鶏、フライドチキン、トードマン(タイ風サツマ揚げ)など、主に肉類、揚げ物のつけダレとして用いられる。
ナムチム カイのタイ式レシピ
刻み唐辛子 ---- 大さじ2
刻みニンニク --- 大さじ2
酢 -------- 大さじ4
塩 -------- 小さじ1
砂糖 ------- 大さじ5
水 -------- 大さじ3
*分量は好みに応じて調節。
*辛さは唐辛子の種類や量による。
辛いのが好きな人はキーヌー唐辛子がよいとのこと。
作り方
・酢を鍋に入れ弱火にかける。
・匂いが飛べば、水、砂糖、塩を加え、少し粘りが出るまで煮詰める。
・ニンニクを入れ香りがたってきたところで唐辛子を投入。
・一煮立ちしたところで火を消す。
・保存は清潔な瓶に入れ冷蔵庫へ。
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