奇祭ベジタリアン フェスティバルの定番料理

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トランス状態に陥った人たちが頬や舌などに鉄串を何本も突き刺し町を練り歩く世界一えぐい奇祭、ベジタリアンフェスティバルで食べられる精進料理などについての話。

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ベジタリアン フェスティバルとは

毎年陰暦の9月(9~10月頃)、9日間のキン チェー(菜食祭り)、ベジタリアン フェスティバルがある。
1年に1度、殺生を禁断し野菜だけを食べる祭りなのだけれど、トランス状態に陥った人たちが頬や舌などに長い長い鉄串を何本も突き刺した姿で町を練り歩くえぐい奇祭としても有名だ。
もともとは中国発祥の祭りでタイでは南部、特に中国系が多いプーケットで盛大に催されている。

タイの伝統菓子カオトム マット

タイの伝統菓子カオトム マット

ベジタリアン フェス名物串刺し人間

この祭りのメインイベントは何と言っても顔や身体に長い鉄串を刺した串刺し人間。
この人たち本当にすごいよ。
気の弱い人なら目を背けたくなる。
でも見たがる人はとても多く毎年この祭りには世界中から観光客が押し寄せる。

今すぐえぐさを見てみたい人は〈プーケット ベジタリアン フェスティバル〉で検索。
なぜ菜食祭りに鉄串で舌を貫いたり頬に突き刺したり自傷行為をするのかは知らない。
自分の身体に鉄串を刺し、少しは焼き鳥にして食べられる鶏の身になってみろということだろうか。

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菜食をする理由

毎日私たちは様々な生き物の血肉を食べている。
地球に生まれた以上、仕方のないこととはいえ他の生き物の命を奪い血肉を得ることは業を生み出す。
たとえ自分で手を汚してなくても金で肉を買う行為は人を雇って生き物を殺すも同じである。
もし食べる者がいないのなら殺して売る者もいない。

思えば生きていくためとはいえ私たちは毎日ほかの生き物たちにひどいことをしている。
だったらせめて1年に9日間、肉を食べるのを我慢しよう。
肉の消費が抑えられれば間接的に数多くの生き物の命を救うことになる、というのが菜食本来の趣旨。

祭り中の定番ベジタリアン料理

ベジタリアン フェスティバル中は路傍、スーパー、至る所で精進料理が売られている。
目印は齊と書かれた黄色い小旗。
油たっぷりの揚げ物や炒め物が多いのは、野菜だけだと腹持ちしないからせめて油で満腹感を得ようということだろうか。

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長寿麺焼きそば(パット ミースア)

菜食祭りの定番料理といえばこれ。
ミースアは長寿麺と呼ばれる麺の一種の炒め物。
細く長く・・・というあれ。
でも使っている麺は一見焼きそば風のものもあれば白いビーフンのようなものもあってよくわからない。
たいていすごく薄味。

ビーフン風のパット ミースア

ビーフン風のパット ミースア

揚げ豆腐(タオフー トード)

外はカリカリ中ふんわかタイ風の厚揚げ。甘辛いタレにつけて食べる。
小腹の空いたときにちょいとつまむのもよし、惣菜にしてもよし。
豆腐のほか揚げタロ芋(巨大な里芋)や掻き揚げ風トウモロコシも一緒に売られている。

揚げ豆腐。それほどうまいものではない…

揚げ豆腐。それほどうまいものではない…

ベジタリアン 揚げ春巻き(ポーピア チェー)

春雨と野菜を具にしたパリパリサクサクの揚げ春巻き。
これは普段も普通に売られている。

ベジタリアン チャプスイ(チャップチャーイ チェー)

中華風の野菜煮込み。なにやら野菜がぐちゃっとした感じで一見あまり食欲をそそらないけれどよく煮込まれた汁をご飯にかけて食べると悪くない。

家のチャプチャーイ。日持ちがするので5日ほど食べさせられる。

家のチャプチャーイ。日持ちがするので5日ほど食べさせられる。

長尺ササゲの天ぷら(トゥアファック ヤーオ チュップペーントード)

この手の衣をつけて揚げる料理、タイではごく近年になって広まった。
昔、ぼくが天ぷらをつくるとタイ嫁の家族は衣を外し嫌そうな顔で中身だけを口に入れた。
今は喜んで食べている。

キャベツの煮物 (トム カラムプリー)

山岳民族の村で食事をもてなされたときの料理がこれ。
山岳民族はキャベツをよく栽培しているのだ。
腹が減っていたので意外にうまかったのを覚えている。
これはベジタリアン習慣でもなければあまり食べない料理。

ベジタリアン ラーブ(ラーブ チェー)

プリッツ ラーブのラーブ。本来は叩いた肉をライムで和えるのだけれどこれは肉の代わりに豆腐を使う。

佃煮風キノコ(ヘッド ヨーン)

天女茸(ヘットナーンファー)というキノコを細く引き裂き干した後、揚げたもの。
ゴマを散らしてあり一見キノコには見えない。お粥によく合う。

カナー菜の炒めもの(カナー ムー クロープ チェー)

中国野菜カイランと揚げた肉を炒めたものはタイの定番惣菜。
これは肉の代わりに大豆タンパクの肉を使っている。

揚げえのきたけ(ヘッドケムトーン トード)

ポリポリ、カリカリ。揚げたえのきは日常料理としてもうまい。
タイ人は甘酸っぱいタマリンドソースをつけて食べる。日本人はもちろんしょうゆ。
ライムで和えてもいける。

ベジタリアン パットタイ(パットタイ チェー)

おなじみパットタイのメインの具に豆腐を使ったもの。

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我が家のキンチェー

キンチェーは中国系を中心にタイ全土の廟(中国寺院)で催される。
ぼくの住むチェンライでもキン チェーは行われることは行われる。
でも、齊と書かれた黄色い小旗がちらほら立ち中途半端な精進料理が売られているだけで鉄串を身体に刺して見せるような人は一人もおらずまったくもって盛り上がらない。

この時期にはナムリアップが市場で売られる。
これを買って食べるのが我が家のキンチェーである。
ナムリアップはカナーチャーイとも呼ばれる。
からし菜と橄欖(カンラン)菜を植物油で煮詰めた中国は四川省辺りの漬け物。
海苔の佃煮に似ていなくもない。
日本でもネット販売されているようだ。

種が入っているのが本物のナムリアップ

種が入っているのが本物のナムリアップ

この漬物、何と言っても一番なのは熱々ご飯との組み合わせ。
このほか、サラサラの中国粥、唐辛子入りのタイ風玉子焼き、などとも相性が良い。
好きな人ははまる漬け物だと思う。
全体にはほんのり塩味であっさりでいながら多彩な味を持つ葉と油の混じり具合がなんともよくご飯がいくらでも食べられる。

チェンライのナムリアップは当たり外れがひどい。
ここ数年は外れが続いていたのだけれど、昨年は大当たりで、買っては食べ切り買っては食べ切り3回買い足しに町まで出た。
チェンライではキンチェーの期間しか食べられないため1年分を食いまくった。

菜食はタイ語で何というか

菜食をタイ語で(キン)チェー、もしくはマンサウィラットという。
違いは葷(臭いの強い野菜)、にんにく、ネギ、シャロット、たまねぎ、ラッキョウ、韮、などを許すか許さないか。
チェーの方が厳しくパクチーもだめ。

ベジタリアン フェスティバル2020、2021年の開催予定日

キンチェーは陰暦に沿って行われるため毎年開催日がずれる。
2020年は10月17日(土)から25日(日)まで。
2021年は10月6日(水)から14日(木)まで。
この時期プーケットには世界中から多くの観光客が訪れ数十億バーツの経済効果が見込まれている。

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