タイの名物、おいしいもの。今回はタイ最北の県、地元チェンライの話。
〈ナンレー パイナップル〉サパロット ナンレー
普通のパイナップルの数分の1しかない手のひらサイズのパイナップル。
現在はこれよりさらに小さなプーレー パイナップルの方が有名。
甘ああああくて芯まで食べられる。
人によっては世界一おいしいパイナップルだという(もちろん地元の人)。
値段も1個5~15バーツ。嘘みたいに安い。
〈ライチ〉リンチー
ご存じ楊貴妃が愛したという果物。
タイではチェンライが名産地。
リンチーは本当に鮮度が命。もいだ瞬間から味も香りも飛んでいく。
タイでも産地以外の人は意外に本当の味を知らない。
日本では絶対に味わえない味だ。
〈桃色ロンガン〉ラムヤイ スィーチョムプー
大粒でうっすらピンク色を帯びたロンガン。ロンガン界の巨峰。
ロンガン(竜眼)の産地はタイ北部。
色々な種類があるが桃色ロンガンはずば抜けておいしい。
旬の終わり、8月頃に出回る。生産量はそれほど多くない。
〈フライドチキン〉カイ トード
意外なことにチェンライの鶏唐揚はうまい。
もちろんすべての店ではないけれどおいしい店がいくつかある。
鶏唐揚といえばタイでは南部のハジャイが有名。
でもタイ人の中にも、
「チェンライの鶏唐揚がタイで一番美味しい」
「あの味が忘れられない」
という人がいる。
日本語サイトでは「今までの人生の中で一番美味しかった鶏唐揚」と書いている人もいた。
〈コーヒー〉カフェー
これまでタイのコーヒーは真っ黒黒助であったり激甘であったり、とてもおいしいとは言いかねたのだけれど近年ずいぶんと進歩している。
タイ北部はアラビカコーヒーの産地である。
中でもチェンライはコーヒー栽培の先駆けとなった県。
タイコーヒー界の総本山象山(ドイチャーン)コーヒーもある。
地元で採れたコーヒーを自家焙煎で飲ませる店も増えてきた。
世界的にも注目を浴びているチェンライコーヒー。産地巡りツアーも盛んだ。
ただ、タイのコーヒーは物価に比較して少々高い。
〈お茶〉チャー
誰もがびっくりタイ名物甘あああい緑茶。
そのタイのお茶がおいしいというと驚かれるかもしれないけど本当。
加工されペットボトルに入れられる前の原料となるお茶は。
茶の産地はタイ最北県のチェンライにあるメーサローン周辺。
ここのお茶がおいしいのは一言で言えば中国国民党のおかげ
台湾の技術協力で素晴らしいお茶ができるようになった。
値段はピンからキリまで。
香料がたっぷりの安物には手を出さないように。
〈タケムシ〉ネー
日本では竹をパカッと割ると出てくるのはかぐや姫。
タイではタケムシ。
タケムシは竹の節の中で暮らすガの幼虫。
「えええ、嫌だあ」
なんて言わないように。
マジ、うまいっす。昆虫食界随一の味。
もはや昆虫の味を超えている。
見かけに惑わされてはいけない。本質をつかむのだ。
オオコオロギもいけるぞ。
〈シロアリタケ〉ヘッド コーン プアック
タイキノコ界のナンバーワン、シロアリタケ。
マツタケよりいける!という人もいるくらい。
ヘッドコーンと呼ばれるキノコにはいくつかあって、その中でも特に珍重されるのが地下のシロアリの巣から生えてくるヘッドコーン プアック。
一般にはカンチャナブリー県が有名なのだけれど、写真で見る限りカンチャナブリーのキノコは普通のヘッドコーン。
チェンライは正真正銘のシロアリタケがよく採れる。
うめええぞう。
〈モチトウモロコシ〉カオサリー
モチトウモロコシというのは粒がもちもちしている面白いトウモロコシ。
普通のトウモロコシよりずっと小型。
初めての人はちょっと驚くと思う。
市場などで売られ、中高年の人がよくおやつに食べている。
普通はクリーム色で何色か混じったものもある。
とても安い。
〈モチ米〉カオヌン
タイ北部の主食はモチ米を蒸した強飯。
つまりモチ米の産地。
特にチェンライの「ヘビの牙(キオグー)」という品種はおいしくて有名。
別にこの品種でなくても市場で売られている熱々のモチ米はみなおいしい。
*イチゴとかザボン、ソーセージ、まだまだあるのだけれどこの辺りでやめておきます。
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