《移住を志す人へ》タイに住んでよかったこと悪かったこと

生活

ぼくの場合はもともとドロップアウトした人間だし、田舎住まいなのであまり参考にならないかもしれないけれど、タイに暮らしてよかったこと、後悔したことを書いてみた。

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遊んで暮らせること

タイに暮らしてまずよかったと思うのは、遊んで暮らせること。
こう書くと勤勉な日本のみなさんは顔をしかめるだろうけれど、遊んで暮らすことがそんなに悪いことだろうか。
まあ、こういう考え方を持っているから早々に社会からドロップアウトしタイで生活することになったともいえる。
日本では遊んで暮らすことが難しい。
物価が高いし何より世間の目があるからお金に不自由していなくても何かしていないと悪意を持って見られがちである。
タイでは羨まがられることはあっても日本のようにあれこれ詮索されることはないので生きやすい。

ぼくは会社勤めをしたこともないしまともに働いたこともない。
本当にやりたい仕事ならともかく、生活のために働いて寝て起きて働いて、という人生は避けたいと思っている。
どうやって生活しているのかというと出版。
昔は今のようにタイの情報なんてたやすく得られなかったから、自分で自分のためにタイに関する本を書き、現地で印刷して売ってみたら食べていけるぐらいにはうまくいった。

その出版にしたって年に1冊か2冊。1日実働4時間ぐらい。
日本のみなさんからすれば遊んでいるようなものである。
もし日本にいたらきっとアパートと会社を行き来するだけの望まない生活を送っていただろう。

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閉塞感がないこと

日本は常に誰かから見張られているような閉塞感がある。
がんじがらめの法律、隣近所の鵜の目鷹の目、少しの落ち度も許さない社会。
タイはその閉塞感があまりない社会。
たいていのことはマイペンライ(気にしない)。
それはそれで法治国家としてどうなんだろうと思わないこともないけれど、息をするのも楽である。

人間関係に悩まされないこと

これはタイのよさというより会社勤めをしていないことのよさかもしれない。
でも近所付き合いの面でもタイの方が日本より楽に感じる。

ゴミの出し方が悪いとかイヌの鳴き声がうるさいとか隣近所からクレームをつけられることもないし、鳥の巣を取れとかネコを野放しにするなとかこちらの生活に干渉してくることもあまりない。
多少のことなら何をしても許され、基本、好きな人とだけつき合って行けば良いので楽。
その代わりこちらも耐えなければならないことは多々あるけれどね。

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様々なものが食べられること

タイは実に様々な食べ物に満ちている。
料理は中国にあり、かもしれないけれど食材に関してタイは中国にもひけを取らない。
ツバメの巣からタケムシまで、食に関する興味をこれほど満たしてくれる国は少ないのじゃないかと思う。
今はもう、どんなものを出されても驚かない(笑)。
曇りのない目で食物に接していける。

年中、おいしい果物が安く食べられるのは本当に幸せ。
毎日昼食後と夕食後、
「タイに暮らしてよかったなあ」
と心より思いながら果物にかぶりついている。
小さいと思われるかも知れないけど幸せなんてそんなものですよ。

家が安く建てられること

マイホームを持つなど日本では想像もしなかったことだ。
なのにタイに暮らして5年後ぐらいには6m×11mの小さな家を建てた。
3寝室で総工費は100万円ぐらいだったと思う。
その数年後、子供ができて手狭になったので調子こいてまた家を建てた。
今度は少し大きく10m×12mの二階建て。
4寝室で総工費は3、4百万円ぐらい。
今はこの倍以上するようだけど、それでも日本の人からすれば笑えるぐらい安い。

家を建てたことに付随するのだけれど、庭が持て様々な果樹を植えられたこと、犬が飼えたこともよかったことの一つである。

どこへ行っても気さくに迎えてもらえる
タイというところは人と人が出会った場合、まず受け入れることから始める。
いきなり知らない人の家を訪れても嫌がることなく気安く接してくれるのはタイの大きな魅力だと思う。
壁を作って容易に人を受け入れない日本人と対照的だ。

タイに暮らして嫌になったこと

あまり思い当たらない。
強いていえばどこへ行っても外国人料金だということぐらいだろうか。

日本が羨ましくなることはある。
日本は酒が安く種類が多い。
これだけは心から羨ましい。死ぬほど羨ましい。

最後に

本当にタイの人たちにはよくしてもらった。
日本に暮らしていたらできなかった経験をたくさんした。
娘たちは独り立ちした。
もういつ死んでも悔いはない。
もちろん村の火葬場で焼かれ、遺骨は現地の風習にのっとり花火とともに空高く打ち上げてもらうつもりだ。

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