ホンダのスーパーカブはタイでもすごかった

一般

タイに暮らして以来、ずっとスーパー
カブ ドリームに乗り続けている。
意外なことにこのドリームを日本
向けにアレンジしたのがタイカブの
名称で親しまれているスーパーカブで
あった、という話。

 

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人気のタイカブの正体はドリームだった

知らなかったのだけれど、日本ではスーパーカブ100がタイカブと呼ばれけっこう人気なのだそうだ。
このカブ、当初タイで生産されていたホンダドリーム 100を日本向けにアレンジして輸出、1988年100EXとして発売された。
当時はこの手のバイクの中で排気量が最大だったため走りのカブとも呼ばれたようである。

タイの初代ドリームは1986年発売。
2人乗り用シートで後ろのリアサスが1人用2人用に切り替えられるのが特徴だ。
スピードメーターは120キロまで。時速80キロ程度なら2人乗りでも快適に走れた。
ぼくは昔、このバイクでチェンマイ-チェンライ(約160キロ)を何度も行き来した。

タイ北部で絶大な支持のドリーム

ドリームがよく売れるのは北部である。
バンコクや東北部ではスポーティーなヤマハに人気があるようだけれど、北部ではドリームに絶大な信用がある。
「なぜ北部ではドリームに乗る人が多いの?」
タイの他の地方の人たちには不思議らしく、ネット上にこんな質問をよく見る。

北部で大人気のドリーム

北部で大人気のドリーム

燃費がよい。扱いやすい。丈夫。山道に強い。など色々理由はあるけれど、本当は、一度ドリームに乗ってしまえばほかのバイクに乗る気がしなくなる、ということではないかとぼくは思う。
とにかく乗りやすく丈夫。
バイクたるものこうあるべし、といってもよいくらい気に入っている。

犬にバイクをかじられる

ぼくはタイに暮らし始めた当初からホンダ ドリームに乗り続けている。
初代は金に困って2年で売り飛ばしたけれど、二代目は15年ほど使いまくった。
その間、まったく無整備にもかかわらず故障知らずだった。

でも、たとえバイクといえども平穏無事に生涯を終えるのは難しいらしくいくつかの負傷歴はある。
たとえば、風防のプラスティックとシート。
これは飼い犬のハチにかじられた。
今まで40匹近くの犬を飼ったけれどバイクを食べたのはこの犬だけである。
シートに染み込んだつれあいの屁の匂いにでもそそられたのだろうか。

この犬はバイクをかじらなかった

この犬はバイクをかじらなかった

「私がお金出すから修理してよ。みっともない」
「だーめ。まだ使える。もったいない」
つれあいはスポンジが剥き出しになったシートを嫌がったがぼくはかまわず乗り続けた。
バイクを見た人は訝しそうに訊ねた。
「それ、どうしたの」
「犬に食われた」
正直に答えているのにみんなゲタゲタ笑った。失礼である。

実用上、支障はなかったのだけれど、雨季に入って弱った。
雨に降られてバイクにまたがると、スポンジが水を吸っているもので尻がぐちょぐちょに濡れるのである。
やむを得ずニシキヘビ柄の新しいシートを買った。
似たようなバイクがたくさん止めてあってもどこにあるのか一発でわかり便利だった。

岩に激突、血まみれで帰宅

二代目史上最大の悲劇は家から160キロ離れたチェンマイへ行く途中、つい、うとうとしてしまい山中で路傍の岩に激突したことである。
小雨の降る日だった。
とりあえずチェンマイへ行くのはやめてホイールがいびつに曲がりハンドルとタイヤが別方向を向いたバイクで80キロ離れた家を目指した。
地面に叩きつけられたさい、あちこちの皮と肉を削り取られ血がぽたぽた流れ落ちていたのだけど、仕方ないからそのまま走った。

給油に寄ったスタンドの従業員はぼくにひどく怯えたようすで金を受け取るとき差し出した手がぶるぶる震えていた。
「こいつ、強盗でもして逃げとるんちゃうか」
と、思ったらしかった。
服はぼろぼろ、ズボンはずたずた、サンダル履きの足は血まみれ。
ま、勤め帰りには見えないだろうね。

翌日、バイクに乗ったつれあいは数メートルもいかないうちに転び、押して修理屋へ行った。
「あんた、あれでよく帰ってきたわね」
呆れていた。
自分でもそう思う。
家に着いたとたん足の骨がひどく痛み出し、一人で便所に入れるようになるまで十日、歩けるようになるまで一ヶ月かかった。
なのにバイクはフロントの足周りを交換したら一日で元通りになった。
人もこういう風にありたいものだ。

排気量はあがったものの…

15年が経ち、さすがのドリームもマフラーには穴が空いて 100CCとは思えない爆音を轟かすし、エンジンは歯車でも欠けたかカランコロン歌い始めたので先年ついに買い換えた。
排気量が少し増え時速160キロまで出せる(?)ドリーム110iである。
しかしこの三代目にはいささか失望している。
見てくれは今風だけれど乗り心地も燃費もよくない。

160キロまで出せるようだ

時速160キロまで出せるようだ

これなら別にドリームでなくてもいいじゃん。
ユーザーにこう思わせるようになったらお終いである。
バイク屋も嘆いていた。
この20年、ほとんど値上がりしていないからどこかにしわ寄せがあるのだろうことはわかるけど、何とかして欲しい。
ほかのに買い換えちゃうぞ。

と、いう文を昔書いたことがある。

レトロ調で格好いい最新スーパーカブ

未だに三代目を使っているのでそれ以降はよく知らないのだけれど、ドリームはスーパーカブと名を変え昔のカブに近いようなレトロスタイルになっていた。
これがなかなか格好いい。
値段はけっこう上がって47000バーツ前後。
燃費は1ℓ当り60キロ。
ちょっと欲しくなってきた。

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