世界一おいしいパッタイの店&「タイ炒め」と呼ばれる理由

料理

バンコクにあるタイで最も有名なパッタイの店ティップサマイには世界中から客がやってくる。その店で食べられるパッタイのメニューの紹介となぜパッタイがタイ炒めと呼ばれるようになったかという話。

 

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世界一おいしい?幽霊門のパッタイ

タイで、いや、恐らく世界で一番有名なパットタイの店、パットタイ ティップ サマイ。
通称幽霊(死者)門のパットタイ(パットタイ プラトゥーピー)。
幽霊門というのはバンコクの王宮からサケート寺に向う途中にあった不浄の門。
昔は死者をこの門から送り出しサケート寺などでハゲワシに食べさせ鳥葬にしたらしい。
店がその近くにあるためタイ人の間ではよくこう呼ばれる。

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幽霊門のパットタイ、以前はタイ人の間でのみ有名だったのだけれど、SNSのおかけげで世界中の人がこの店にやってくるようになり(特に中国人)、店の前は行列をつくる人たちで大変なことになっているのだそうだ。
本当にそんなにおいしいのか、それとも弾みがついて名前が一人歩きをしただけなのか、一度行って確かめてみたいと思っているのだけれど、当分行けそうもないのでメニューを見て満足することにする。

これは普通のクエティオ(ライスヌードル)

これは普通のクエティオ(ライスヌードル)

1.タマゴ入りセンチャンのパッタイ 60バーツ
(パッタイ センチャン タマダー サイカイ)
普通のパットタイ。
センチャンはチャンタブリー県特産の麺。コシが強くパットタイに好んで使われる。

2. シイタケ入りセンチャンのベジタブルパッタイ 60バーツ
(パッタイ チェー ヘッドホーム)
ベジタリアン、菜食週間向けのパットタイ。

3. マンクン、タマゴ入りセンチャンのパッタイ 70バーツ
(パッタイ センチャン マンクン サイカイ)
マンクンはうま味調味料の一種。
エビの身を取った後の肝臓とか脂を煮詰めたもの。

4. マンクン、エビ、タマゴ入り、センチャンのパッタイ 90バーツ
上のパットタイにエビを加えたもの。
(パッタイ センチャン マンクン クン ソットサイカイ)

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5.マンクン、エビ、タマゴ入り、麺なしパッタイ 90バーツ
(パッタイ マイ サイセン マンクン クン ソット サイカイ)
上のパットタイから麺を抜いた冗談のようなパットタイ。
これ、パットタイっていうんかいね。

6.エビ、カニ、イカ入り、センチャンの豪華パッタイ 300バーツ
(パッタイ ソンクルアン クン プー プラームック センチャン)
具の豪華なパットタイ。
色々な具を添えたものをソンクルアン(飾り立てる、正装する)という。

本当はニラやバナナの花を添えて食べる

本当はニラやバナナの花を添えて食べる

7.エビ、カニ、イカ入り、春雨の豪華パットタイ 300バーツ
(パットタイ ソンクルアン クン プー プラームック ウンセン)
春雨を使った豪華パットタイ。女の人が喜びそう。
ぼくはセンチャンの方がいいけど。

ぼくが食べるとしたらオーソドックスなパットタイかマンクン。
パットタイはシンプルであるべきだと思っている。

世界で大人気のタイ風焼きそばパッタイ《うまさの秘密》
日本を代表する炒め麺、焼きそばとタイを代表するパッタイの違い。どちらがうまいのか。味付け。パッタイに使う麺の種類。などについての話

パッタイは意外に新しい料理

大人気のパットタイは「タイの炒め物」の意味。
名の由来ははっきりしている。
タイはかつてシャム(サヤーム)と呼ばれていた。
第3代首相ピブンン ソンクラームによってタイと改名されたのが1939年。
パットタイはそれ以降に名付けられた比較的新しい料理である事に間違いはない。

*シャムかタイかはしばらく論争が続き、国会でタイを継続使用することが正式合意されたのは1961年。

米の消費抑制が目的だった?

パットタイの名の由来にはいくつか説があるけれど、タイ国内では以下のように説明されている。
サヤームをタイに改めたピブン首相の時代、経済の悪化で米価が高騰。
政府は国内の米の消費を抑えようと、米のご飯の代わりに1日1食、クエティオを食べることを国民に推奨しようとした。
「おかしいぞ。クエティオだって米からできているじゃないか」
そう思いますよね。
確かにクエティオは米からつくられる。
でも、クエティオは精米時に出てくる商品価値のない折れた米、砕米からつくることができるのだ。
だから、クエティオを食べることによって商品としての米の消費を抑えられる、というわけ。

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愛国主義が生んだパッタイ

ところが、クエティオは中国人がもたらした料理で、当時台頭していたナショナリズムの流れに反してしまう。
政府はとにかく砕米が原料の麺類を奨励したかったのだけれど、ほとんどの麺料理は豚肉を使用する。
その頃、豚肉を使用する料理は中国料理と認識されていた。

センチャンのクエティオ

センチャンのクエティオ

そこで目をつけたのがセンチャンと呼ばれる麺を使い、豚の代わりに干しエビを入れたクエティオ パット(麺が中国発祥の食材であることには目をつぶったもよう)。
ピブンさんは、それまでクエティオ炒めと呼ばれていたこの料理を「もう、これは外来のものじゃないぞ。タイのものだぞ」という意味を込め「クエティオ炒め・タイ!」と改めて米の消費抑制を狙うとともに、国民のナショナリズムを鼓舞、民族の団結を呼びかけた。
この「クエティオ炒め・タイ」が縮まってパットタイになったそうである。

*クエティオ パットは、もともとベトナムのフォーという麺を中国風に炒めたもので、アユタヤ時代からベトナム商人が作っていた、という説と、クエティオを炒めた中華料理である、という説がある。

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