米と麹からつくられるタイ庶民の酒、ラオカーオ。これが日本に伝わり泡盛になったという伝統の酒。そのよさは・・・安い。タイで手っ取り早く経済的に酔いを求めるのならラオカーオ以外に選択肢はありません。そのラオカーオをおいしく頂く話です。
タイの焼酎、ラオカーオ
タイの庶民が「酒」といえばラオ カーオ。
ラオ カーオは白酒のこと。
ひな祭りとかで飲むあの甘いお酒ではなくて、何も添加していない酒をタイでは白酒と呼びます。
簡単にいえば焼酎、泡盛の類です。
値段は100バーツちょっとかな。
度数は30度から40度で味はお値段相応。
原料は書いてないものが多いです。
ラオ カーオは香料とかを入れない酒のことなので、米と麹しか使っていないはず。
だからわざわざ書く必要がない。
そうあって欲しい・・・。
ラオカーオの飲み方
通常、この辺でケチコップというぐい飲みと杯の中間ぐらいのコップに酒を注ぎ、そのままぐい、と煽ります。
そして追い水、チェーサーをごくり。
水で割ることはまずありません。
どういうわけかこの酒、水を足したとたんにまずくなります。
なので割るときは水以外のものを使うのが常識です。
白酒の清涼飲料水割り
手っ取り早いのがこれ。
清涼飲料水は、コーラ、ペプシ、スプライト、なんでもお好みのまま。
でもあるタイ人は、
「その色、その香り。おすすめはナムデーン」
と言っております。
ナムデーンというのは「赤水」。
赤水にも色々ありますが、ここではたぶんファンタのイチゴフレーバーではないかと思います。
そのままきついやつをやるもよし、氷を入れるもよし。
酒のパワーがナムデーンのシュワッとくる炭酸と甘さを切り、口の中で喧嘩しているような感じが何ともよいのだそうです。
白酒のフルーツジュース割り
基本レシピは、白酒+ライム汁+シロップ+フルーツジュース(ミカンやぶどうなど)。
実際には、白酒にフルーツジュースを混ぜる人はあまり多くないようです。
そこまでするような酒ではないということでしょうか。
タイ式モヒート
基本レシピは、白酒+ライム汁+シロップ+ソーダ+ミント。
ミントの香り、ライムの酸味、シロップの甘さ。
そして最後にのどを裂くような白酒・・・。
とタイ人は自虐しております。
でもけっこういけそう。
M190
基本レシピは、白酒+M150。
M150というのはタイの有名な栄養ドリンク。
それにラオカーオの別名「40度」を足してM190というわけ。
タイ人て栄養ドリンクが本気で効くと信じている人、けっこういます。
勤め先から疲れて帰宅し、そんなに酔っ払いたいわけではなく、力が沸いてくるようなほどよい酔いが欲しいときにはこれがよいそうです。
そのまま、あるいはオンザロックで。
エネルギー充電。さあ、やるぞ!
って何を?
白酒薬酒
かつてはこれが最もポピュラーなラオ カーオの飲み方でした。
あれこれ生薬をつけ込んだ白酒、ラオ ドーン ヤー(薬漬け酒)です。
なんだかやばそうな名前ですね。
ぼくも若い頃はこればかり飲んでました。
なんたって安く手っ取り早く酔っ払える。
漬けるものは作る人によって様々です。
ときにはヘビとかサソリとか不気味なやつを使いますが、有名なのは薬局などで売られている「11の虎印」。
カレーのルーのようなこいつを酒の瓶に放り込んでおくだけで薬漬けの酒ができあがります。
一応、漢方が主成分なので飲みつつ肝臓の保全もできるのだとか。
素晴らしいではないですか。
そのせいか知りませんけど、赤いちゃんちゃんこを着るようになった今でも毎日おいしく酒が飲めてます。
では、これにて。気持ちよくラオカーオをお楽しみ下さい。
コメント
初めまして、
日本人はラオカオは米酒と思っています。
そうなんですよ。実際に「米の酒」という意味のラオカーオもあります。ほぼ同じ発音で声調が異なるだけですので勘違いしても無理はありません。