国境へちょいと酒を買いに《免税酒の落とし穴》

一般

タイは酒が信じられないくらい高い。しかも
年々値上がりしている。毎日飲むものだから
できることなら少しでも安く手に入れたい。
というわけで、免税の酒を買うために
わざわざタイとミヤンマーの国境の橋を
渡っていたのだけど、実はこれがとんでもなく
危ない橋だった、という話。

 

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日帰り外国旅行

以前はよくタイ最北の町メーサーイへ酒の買出しに行った。
メーサーイはミヤンマーと国境を接していてミヤンマー側に酒の免税店があるのだ。
といっても日本の酒屋よりコンパクトだけれどね。
タイとミヤンマーの国境は小さな川で隔てられ、そこに架けられた橋を渡って国境を越える。
島国の日本人は外国旅行を海外旅行と言ったりするが、メーサーイは川を越えれば外国である。

年々値上がりするタイの酒

タイは年々酒の値段が上がり、昔300バーツぐらいで買えたウォッカのスミノフが今は800バーツもする。
簡単に手が出なくなり、メーサーイまで買い出しに行ってたわけだ。

戦利品の数々。今は飲み干してもう残っていない。

戦利品の数々。今は飲み干してもう残っていない。

その酒が果たして本物かどうかはわからない。
でも、たとえ偽物だったとしてもぼくの舌では判別がつかないのだから、まあいいかなと思う。
身体に害があるかどうかは考えたくない。
20年ほど飲み続けたが今のところ何ともないようである。

毎度ながら頭にくる外国人料金

家からメーサーイまでは80キロ。
車で1時間ちょっとかかる。
一応、外国旅行だ。

協定でタイ人は1日に限り、パスポート、ビザなしに出国しミヤンマーへ入国することができる。
手数料は1回30バーツ。
ミヤンマー側の手数料も10バーツと極めて安い。
永住許可証を持ち地元在住のぼくもタイ人同様の臨時出国が可能である。

この歩いて渡れる小さな川がタイとミヤンマーの国境

この歩いて渡れる小さな川がタイとミヤンマーの国境

しかしミヤンマーのお役人はぼくがタイの永住許可を持っていようがどこに住んでいようが知ったこっちゃないので、日本人だと知ると外国人手数料500バーツをきっちり徴収する。
これが痛い。
ミヤンマー側の町ター キーレック(日本人はタチレクと呼ぶ)は観光客相手の土産物屋があるだけのごく小さな町で、酒屋へ行くためだけに500バーツも払うのは無駄である。

国境越えは諦めた

以前はタイ人のふりをして出入りしていたのだけれど、1度ばれて500バーツを取られ悔しい思いをしたので、そのうちタイ嫁に買ってきてもらうようになった。
タイに持ち込める酒は1人1本。
なのにタイらしく2本までは多めに見てくれる。
ミヤンマーへの出入国は回数制限がないから、2本持ち込んだ後、また彼女をミヤンマーに入国させさらに2本買ってきてもらう。

ミヤンマー側からタイへ入るゲート

ミヤンマー側からタイへ入るゲート

ぼくはその間、イスラムのおばちゃんが売っているらっきょうを買いに市場へ行ったり、小さなコーヒーショップでレーズンパンを買ったり、警察署前の木陰のある休憩所で缶ビールを飲んだり(1本なら合法)、土産物屋街を冷やかしたり、メーサーイの町をぶらぶらしながら待っている。

タイ嫁の脳細胞はクモの巣なのか

免税店ではタイで800バーツの酒が400バーツ前後で買える。
それはいいのだが、最大の問題はタイ嫁に何を買ってくるのかわからせることである。
彼女は酒の知識がまったくない上に、もう、腹が立つほど物わかりが悪い。
「いいか、ウォッカとジンだぞ。ウォッカとジン。間違えるな。ウォッカとジンならなんでもいいけど、できたら今までに飲んだことのないやつな」
何度も何度も繰り返し言い聞かせた。
「うん、わかった。まかせといて。ウォッカとジンね」

小一時間して彼女が戻ってきた。
「いいのがあったよ。新しい珍しい酒だよ」
ドヤ顔で差し出した酒は確かに珍しかったが、二本ともテキーラだった。
なんなんだお前は。

ミヤンマーにある免税店

ミヤンマーにある免税店

この間は黒ラムを頼んだ。
ミヤンマーに入国後しばらくして免税店に着いた彼女から電話がかかってきた。
「コウモリ印の黒ラムと海賊印の黒ラムがあるけどどっちがいい?」
「コウモリ印だ。海賊印は家にまだ2本あるから買わなくていい」
「うん、わかった。コウモリ印ね」
自分でこういいながら彼女が買ってきたのは海賊印だった。

もうわけがわからない。
いったいどういう頭の構造をしているのだろう。
彼女の脳味噌は神経細胞の代わりにクモが巣を張っているに違いない。

待ち受ける厳しい検問

ともあれ、メーサーイでは毎回、国税局の納税シールを張っていない4本の免税酒を手に入れ帰宅の途についた。
問題は途中にある3カ所の検問である。
このタイ北部とミヤンマーとの国境地帯は世界に名だたる麻薬密輸ルートで検問が厳しい。
もし検問で酒が見つかればややこしい事態になることが予想され、けっこう冷や冷やしながら通過した。
4本というのは国境の税関の温情措置であって、検問を行う警官とはまた別の話。
法律上2本オーバーしていたわけだけれど、
「2人で2回越境した」
といえば何とかなるだろうと甘い考えを持っていた。
これはとんでもない誤解であった。

納税シールのない酒の所持に注意

タイ国内において、納税シールの張っていない酒(つまり免税品)は1本以上を所持すること自体が罪になる。
税金を払うとか払わないとかの問題ではない。
即、罰金である。

キャップに納税シールのない酒には気を付けろ

キャップに納税シールのない酒には気を付けろ

しかもこの場合、容疑者には免税措置が適用されないから、ぼくたちは4本分の罰金を払わなければならない。
罰金は確か1本4500バーツ前後。18000バーツを支払い酒は没収である。
よくぞこれまで無事に通過できたものだ。

高い酒を飲んで政府を喜ばせたい

足繁く通ったメーサーイだが、2人で2本しか所持できないとなると、油代や食事代を差し引いたり費やす時間を考えればまったくメリットはない。
というわけでメーサーイへは行かなくなってしまった。
スーパーの高い酒税の輸入酒でも飲んで政府を喜ばせてあげたいところだが、あいにくそれだけの財力がないので今はタイのラム酒ばかり飲んでいる。

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