お寺巡りが十倍楽しくなる方法

文化

タイ観光というと真っ先に頭に浮かぶのがお寺。
でもお寺巡りって楽しいですか。写真撮って、
ハイ、お仕舞い。じゃないですか。
それじゃあつまらないですよね。というわけで、
お寺巡りを充実させるためのマニュアルです。

 

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お参りセットを手に入れる

まずはお寺の本堂に上がる前の準備。
たいてい寺の入り口周辺ではお参りセット(花、線香、ロウソク)が売られていますのでそれを買って下さい。
お参りセットは個人が商売として売っている場合と、そこの寺が参拝者のために用意している場合とがあります。
商人の方は言われた通りの額を払い、寺の方は寺への寄進ということで、信仰心に見合った額を賽銭箱の中に入れます(最低20バーツ紙幣)。

メインイベント三拝の儀

本尊は決して立ったまま拝んではいけません。
横座りまたは正座が基本姿勢。
そして指先が髪の生え際辺りにくるよう手を合わせ、合わせた手を開きながら床へ伏します。
この動作を三度繰り返す。これがタイの三拝です。
要領がわからなければ周りのタイ人を観察してください。

花を捧げる順番は人によりけり

花を捧げる順番は人によりけり

次に、供花台に花を捧げロウソクと3本の線香に火をつけます。
ちなみに線香の火は口で吹き消さずに手で煽って消す習慣です。
そして線香を手に本尊を見つめ、
「世界人類が平和でありますように」
などと願い事を心で唱えた後、台に立てます。
最近は金箔の貼り付けを禁じる傾向にありますが、もしお参りセットに金箔が入っていれば、本尊の横辺りにある小さな仏像に張ってください。
最後に再度三拝をして終了です。
以上が通常のお参りコースで、このほかサンカターン、パー ルアンなどの特別コースがあります。

お祓いスペシャルコースで運力アップ

自分だけ特別に厄除けをして欲しい。旅の無事を祈って欲しい。
どつぼから抜け出したい。幸運を授けて欲しい。
などと思った場合はお坊様にサンカターンをすればTPOに応じたありがたい呪文を唱えなえてくれます。
タイのお坊様は悪霊払いから車の事故除けまでありとあらゆる願いに対応。
もちろん外国人旅行者だってかまいません。

サンカターンの光景

サンカターンの光景

サンカターンをするにはまず適当なお寺を選びます。
あまり格式の高い寺はやっかいなので普通の人たちが普通に入れる寺の方が無難です。
寺が決まればお坊様か寺男にサンカターンを申し込みます。
受け入れてもらえればお坊様の前に座り、三拝。
バケツ入り贈答セット(タイヤタム。下記参照)をお坊様が差し出す黄色い布の上に。
そして手を合わせてお経を聞きながら、聖水の入った小さな壺の水を、示された別の容器に注ぎます。
お経が終わり、お坊様が払子で聖水をかけてくれれば儀式は終了。
再び三拝をして去ります。
寺や地方によってやり方は多少異なりますが、基本は同じです。

【サンカ ターン】
サンカターンの本来の意味は僧団に対して寄進をすること。
一般にはお坊様向け贈答セット、タイヤタムをお寺に持っていって僧に捧げることをいいます

【タイヤタム】
お坊様に捧げる贈答セットをタイヤタムといいます。
通常、缶詰、インスタントラーメン、洗剤、歯ブラシ、セッケン、ノート、鉛筆、など、僧の生活に必要なものを詰め黄色いセロファンで包んだ洗面器やバケツのことです。
タイヤタムはスーパーやその辺の雑貨屋などで売られています。
もちろん自分で詰めてもかまわないのですが、高価なものは駄目だのセクシーな図柄の入ったものは駄目だの色々細かい規定があるので市販のものを買った方が手っ取り早く無難です。

お寺周辺で売られている贈答セット

お寺周辺で売られている贈答セット

お寺によっては寺側が贈答セットをあらかじめ用意していて、それを参拝者が寺への寄付ということでお金(だいたい200バーツ以上)を渡して引き取り、僧に捧げる形をとるところもあります。
捧げられた贈答セットは再び元の位置に戻されほかの参拝者に使われます。合理的ですね。

 

タイのお寺でやっていいこと悪いこと
外国人だからかまわないだろうなどと思わないでください。大らかなタイの人たちですが宗教に関してはとてもデリケート。運が悪ければ警察沙汰になる可能性もあります。是非とも知っておきたいお寺と僧に関するマナーです。

お寺で浦島太郎になる

参拝者の多いお寺へ行くと、カゴに入れられた鳥、ビニール袋に入れられた魚や亀が境内周辺で売られていることがあります。
ペット用ではありません。
持ち帰ってありがたく頂くのでもありません。
買って逃がしてやります。
そう、浦島太郎になるためのアイテムです。
放生はタムブンの一つに数えられ、タイの人たちは何か特別な日、たとえば誕生日とか記念日には願いを込めて小鳥や魚を放つ習慣です。

【タムブン】
功徳、善行を積むことにより、よりよい現世、来世になるという思想。

【放生】
本来は飼っていた生き物や捕ってきた生き物を放してやっていたのでしょうが、近年は逃がす目的で捕まえた生き物を買って放すようになっています。
放つ人がいるから捕まえる人がいる。
もし放生という行為がなければ、この生き物たちは捕まえられなかったのに、と考えれば妙な気もします。
ちなみに逃がした鳥などは弱っていて遠くへ行けません。
そこを再度、売り子に捕まってしまう場合もあるのだとか。
こういうことをすると売り子たちは地獄に落ちるのではないか、と心配してしまうのですが、売り上げの一部を寺に寄進して善行を行えばそれまでの悪行がすべて「ちゃら」になるのだそうです。
うまいこと考えるものですね。

108鉢コインで功徳を積む

お寺でずらり並べられた小さな鉢を見たことはありませんか。
これは サイバート 108(108の鉢入れ)。
鉢の数は全部で108。
108と聞くと日本人はすぐに煩悩を思い浮かべますが、タイでは通常108は「数多くの」「ありとあらゆる」ぐらいの意味で使われます。
108の鉢に捧げ物をすることでブン(功徳)が上がり願い事が成就するということではないでしょうか。
煩悩と関係があるのかどうかはよくわかりません。

1枚ずつ鉢にコインを入れていく

1枚ずつ鉢にコインを入れていく

鉢にはコインを入れるシステムになっています。
今ではほとんど見かけなくなった1バーツの1/4の25サタンというコインです。
近くを見渡すと108の25サタンコインを満たした小さな器を置いている机がありますのでそこでお金を払ってください(20バーツぐらい)。
手に入れたコインを1枚ずつ鉢に入れていき、すべて終われば器は元の机に戻します。
これであなたの運気は上昇間違いなし?

自分の生まれた曜日、日時を調べよ

基本的にタイの仏像は釈迦仏で「瞑想する仏陀」「鉢を抱える仏陀」など67種のスタイルがあり、自分の生まれた曜日、月、年によって拝むべき仏像が決められています。
お寺でも本尊とは別に曜日ごとの小さな仏像が並べられているときは、自分の生まれた曜日の仏像に賽銭をあげたり拝んだりする習慣です。

ボタンを押せばその曜日ごとに違う祝福の言葉を授けてくれる

ボタンを押せばその曜日ごとに違う祝福の言葉を授けてくれる

日本では自分が何曜日生れなのか知らない人が多いですが、タイの出生証明書には、生まれた場所、日にち、曜日、時間、十二支、月の満ち欠けまでが詳しく書かれていて誰もがそれを覚えています。
なぜかというと、これらのデータはタイ人の好きな占いやお呪いに必要だから。
というわけで、自分の生まれた曜日、日時を調べておくと役に立つことがあります。

おみくじの引き方

おみくじは本堂の隅か外の小さな御堂に置いてあります。
筮竹のようなものが数十本 (通常28本)入っている竹筒が従来のスタイルのおみくじです。
おみくじを引くにはまず正座か横座りになり両手で竹筒を持って一礼。
そして竹筒をやや傾けてカチャカチャ揺すぶり、加減しながら一本だけを落とします。
何本も落ちてしまったらもう一度やり直し。
筮竹には番号が打ってあるので出てきたものを見て近くにある小さな棚から同じ番号のところの紙片をとります。
たいていタイ語とともに中国語が併記されているので、吉か凶かぐらいは理解できます。
それが吉なら持って帰り凶なら寺へ置いて帰りますが敗者復活戦に挑んでもかまわないそうです。
料金は賽銭箱へ。額は御心のままに。

最近は自動販売機タイプのおみくじが多い

最近は自動販売機タイプのおみくじが多い

手でカチャカチャやるのが面倒なのか最近は手で円盤を回すものとか、コインを入れると電光が回って数字を示す当たりつき自動販売機のようなものとか色々あります。
タイの人たちはまったく気にしないようですが、なんだか情趣に欠けますよね。

参拝土産はミニ仏像

大きなお寺であれば本堂の一角、あるいは境内にお守りグッズなどを扱う店があります。
そこで小さな仏像やお守りを買えばささやかな功徳(タムブン)にもなるし記念にもなります。
おまけに御利益まであるのですからいうことありません。

お寺参りの総仕上げ

お参りは済ませた。
おみくじも引いた。
仕上げは宝くじ。
有名なお寺には必ず宝くじ売りがいて
「運試しはどうですか」
と声をかけてきます。
授かった運を早速試してみるのはいかがでしょう。

どうです。これくらいすることがあればお寺参りもずいぶん変わってくると思いませんか。

 

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