坊様が語るお化けへの恐怖克服法と恐妻病

生活

タイの人たちはピー(お化け)を怖がること
尋常ではありません。その対極にあるものとして
仏教が篤く信仰されているくらいです。
というわけでお坊様が語るお化けへの恐怖克服法、
そして全世界の男の病、嫁の恐怖についての
話です。

 

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タイ人の心の奥底にはピーが潜んでいる

タイ人が怖いもの、といえば、まず、ピー(霊、悪霊、お化けの類)かな。
日常会話でもテレビでも頻繁にクワ ピー(お化けが怖い)を耳にします。
ネットでは、
「ピーが怖いのですが、どうしたら恐怖にうち勝てますか」
という質問をよく見かけます。
それに対しお坊様の回答が興味深かったので少しご紹介。

人はなぜお化けを怖がるのか

どうしたら、ピーの恐怖を払いのけることができるか。
それにはまず「怖い」という言葉を理解しなければならない。
そうすることによって、問題は解決される。
もし「怖い」の意味を知らなければ「怖い」という問題は解決されない。
「怖い」とは、まだやってこないものに、遭遇したくない、避けたい、ということにほかならない。

私たちは人が怒るのを恐れる。
しかし、その人は今、怒っているのだろうか。
まだであろう。
人に文句を言われるのが怖い。
しかし、その人はまだ何も言っていない。
罵られるのが怖い。
その人はまだ罵っていない。
殺されるのが怖い。
今はまだ殺されていない。

「怖い」とは、まだやってこない先のことが「怖い」のである。
自身、まだ起きていないことを知らずに恐れるのである。
たとえば、人の怒りを買うのが怖い。
しかし、人が本当に怒っているとき私たちはもう怖くはない。
怖がるよりも先に怒りを鎮める弁解に努めたりするものだ。

私たちはまだやってこないものに対し解決はできない。
過去は虚構。未来は夢。現在は事実。
大切なのは過去でも未来でもなく現在。
(まだやってこないものに対し恐れることなく)でき得る限りの努力で今に対処し、(やってくるものに備え)よくするのが人生の基礎である。

と、お坊様は説き、ピーの恐怖に対しては次のように言っています。

お化けへの恐怖を克服する方法

ピーに遭遇したら逃げ出したりせず事実と向き合いなさい。
そして言いなさい。
(輪廻転生)今、私は人だが、以前はピーだった。
お前さんと(の付き合い)はまた私がピーになったときまでおいておこう、と。
そうすれば恐怖に打ち勝てるであろう。
業に勝るものはない。
心は主である。
自身が自身を騙し、幻覚を生み、欺くのである。

タイの人たちのピーに対する恐怖は日本人が想像するより深刻で根深いのであります。

****************

男たちはひたすら平和を願う

お化けに次いで怖いもの。
男たちにとってはミア(嫁、妻)かな。
恐妻病はタイに限らず、結婚してしまった世界中の男たちに蔓延している病気として知られます。

もちろん、男たちが本当にミアを恐れているわけではありません。
男たちはただただ平穏な家庭生活を望みごたごたを避けたいだけ。
その結果がクワ ミア(女房が恐い)なのです。

何をやっても嫁は気に入らない

ミアの心はひび割れたダムに怒りや不満を満杯にしたようなもので、そのダムは些細なきっかけによってたちまち決壊してしまいます。
男のやることなすこと、ほとんどのことが気に入らないのだから仕方ありません。
ミアの、罵り、誹り、愚痴りは、決壊したダムから怒涛のごとく溢れ、家を飲み込んでしまいます。
男が恐れているのはこの途方もない呪詛。
ミアの呪詛は男の心臓をえぐり、脳味噌を揉みくちゃにします。
しかも呪詛はメビウスの輪のように際限もない。

赤いシロクマの定理

それから逃れる唯一の方法は極力逆らわないこと。
ミアを祀り、ミアが
「シロクマは赤い」
といえば
「そうだ、シロクマは赤い!」
と理解を示すのが道理を弁えた男の知恵というもの。
この点に関しては、ピタゴラスの定理が全世界普遍であるように日本もタイもまったく変わりません。
「赤いシロクマの定理」
とでも名付けたいくらいです。

スマホの呪縛

タイの男たちの多くは日々いかにミアの呪詛から逃れて自由を謳歌するかに頭を悩ませているわけですが、スマホが普及してからというもの、彼らの苦労はますます大変になっています。
以前はミアの目の前にさえいなければ呪詛を逃れることができたのに今はスマホがあります。
おかげで呪詛は便所の中まで追いかけてくるようになりました。

スマホに出なくても疑われる。
スマホを切っても疑われる。
スマホを忘れても疑われる。
逃れる術はありません。

嫁の心のダム 決壊レベル

ちなみに、ミアからは次のような言葉がラインで送られてきます。

第一段階(ダムの水が溢れそうな状況)
「どこいるの」「何時だと思っているの」「場所を知らせなさい」「ロケーションをシェアしなさい」

第二段階(ダムに縦横無尽の亀裂が入り決壊寸前の状況)
「どういう目に遭うかわかってるの」「どうなるか試して見るのね」「怒らせないでよ」
この段階ですでに怒っている。
亭主側からいうとミアは、怒っている、かなり怒っている、かんかんに怒っている、の三段階しかない。

第三段階(ダム決壊)
「今向かっている!そこを動くな」
男は顔色を変えて逃げ出すことになります。
怒り狂う鬼が金棒振り回してやってくるとわかっていながら待つ馬鹿はいません。

ま、男を24時間監視下におきたいミアたちにとっては良い時代です。
お坊様も恐妻については口をつぐんでいます。

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