《珍酒対決》ブータンの地酒VS タイの地酒、そして泡盛

文化

娘が持ち帰ったブータンの地酒。
それを飲んでみると
ネットにはない意外な事実を
発見。照葉樹林文化を
舌で感じた話です。

 

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ブータンの地酒アラ

「明日、ブータンへ行きます」
娘から突然の電話。
検索、急げ!
〈ブータン、お土産〉
「アラという地酒があるらしい。家庭で作ってあまり市販はされていないそうだけど、もし見かけたら買ってきて」
「ガイドに聞いてみます」

ペットボトルに入った米酒

6日後、
「米のお酒、買ってきたよ」
「お酒嫌いなんだけど、これはいい香りがして悪くない」
「これ売ってるんじゃなくてガイドが普通の家の人に頼んで分けてもらったんだよ。でもガイドがそこでたくさん飲んじゃったから1本しか持って帰れなかった。ペットボトル入りだよ」

ペットボトルに入ったブータンの地酒

ペットボトルに入ったブータンの地酒

「それは楽しみだ」
外国旅行のお土産にペットボトル入りの地酒。
いいんじゃない?

ブータンの地酒に大笑い

2日後、荷物が届きました。
どれどれ。
娘が初めて「おいしそう」といったお酒はどうじゃらほい。
ペットボトルのフタを開けて匂いを嗅ぎました。
「わっはっはっはっは!」
大笑い。
村で作っている密造酒じゃん。
日本でいえば焼酎です。
そういえば娘はタイの密造酒を飲んだことがなかったな・・・。

タイの地酒は密造酒

タイには地酒が存在しません。
国が長らく大手酒造メーカーの保護を名目に一般の酒造を禁じてきたからです。
大手からも焼酎は出ていますが味はイマイチだし値段も高い。
酒が飲みたければ自分で作るしかありません。
これを法律は密造酒と呼びます。

ブータンのワインと焼酎

ブータンのワインと焼酎

今は違いますが、ぼくが三十数年前、この村に暮らし始めた頃、酒といえば密造酒でした。
米と麹でどぶろくをつくり、手製の簡単な蒸留装置で蒸留した焼酎。
それでも火をつければ燃えますからかなりの度数です。
これを、結婚式、新築祝い、祭り、宴会、注がれるままにケチコップと呼ばれる小さなコップでぐいぐいやりました。
今まで味とか香りとか考えてみたこともなかったけど、そうかそうか、あれはお米のいい香りなのか。

泡盛をタイの人に飲ませてみたら

ぼくも昔、娘と同じような失敗をしたことがあります。
アメ横の何とかセンターで売っていた泡盛を村へ持って帰り、
「日本の沖縄というところのちょっと珍しい酒だよ」
ともったいをつけてつれあいや村の人に飲ませたところ、
「なんだ、密造酒じゃねえか」
みんな鼻で笑うように言いました。
当時は知らなかったのですが、タイの密造酒が沖縄に伝わり泡盛になったそうですから味が同じでも不思議ではありませんよね。
今でも泡盛製造にはタイ米を使うと聞きます。

酒でも繋がる照葉樹林文化

アラの正体はタイの密造酒か。
ネットにはそんなことまったく書かれてないもんなあ。
わざわざ高いお金を払ってブータンまで行って40バーツの密造酒を買ってくるとは。
でも、日本、タイ、ブータン、酒はつながっているんだね。
なんだか急に空を見上げたくなりました。

今は合法的に販売されている米酒

今は合法的に販売されている米酒

※今では多少、酒造りの規制が緩くなり、各地で密造酒が合法の酒として作られるようになっています。
スーパーの酒コーナーに並べられていますので興味のある方は味わってみてください。

 

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