タイ式食べる健康術 パクチー 

スパイス、ハーブ
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パクチー大好き派の急増

カレーにパクチー、お粥にパクチー、お菓子にもパクチー。
タイではおよそあらゆる料理にパクチーが散らされ、逃れるすべはありません。パクチー嫌いの方にはまことにお気の毒。
かつて日本人はパクチーをものすごく嫌い、いかにパクチーを避けてタイ料理を味わうかに苦心したものです。
「ヤー サイ パクチー(パクチーを入れないで下さい)」
は、タイを訪れる日本人の必須暗記文でした。

ところが近年は、パクチーチップス、パクチー柿の種、パクチー焼きそば、などなど、パクチー味の商品が次々発売され、料理店ではパクチーサラダだの揚げパクチーだの、ついにはパクチーを馬鹿のように盛ったパクチー鍋が登場しお酒にもパクチーをぶっ込む始末。
日本人の9割はパクチーを受け付けなかったのに、パクチー大好き派とアンチパクチー派の割合は今や半々になったともいわれます。

なぜ、突如多くの人がパクチーに目覚め、流行ったのか。
かつて味わったことのない衝撃的な香りに魅了された、という人がいる一方、美容、健康によいらしいから、という人も少なくないようです。
そこで、パクチーのいったい何がどういいのかをまとめてみました。

薬味としてのパクチー

本家タイにおけるパクチーは料理に彩を添える薬味。当然ながら、パクチーサラダ、パクチー鍋のような料理は存在しません。この手の料理は流行りものに敏感な料理人が考え出した客寄せ料理。パクチーはあくまでもネギ。料理に散らす薬味です。

 

タイ式生薬としてのパクチー

また、パクチーは古くからサムンパイ(タイ式生薬)としても扱われてきました。
理由、科学的根拠は不明ですが経験からパクチーには、発汗、除痰、はしか、発疹、駆風、腹の張り、に効果があるとされ、あせも、のどの渇き、咳止め、しゃっくり、吐き気、めまい、食あたり、消化促進、便通、にきび、などによい、という人もいます。

過剰摂取については、体臭を強くし、めまい、健忘症(精油成分が神経に影響するらしい)、などの弊害があるため物忘れしやすい人は特に注意が必要、とタイ式生薬の本にあります。
パクチーに関するタイ語サイトには以下のようなことも書かれていました。

・下痢、腹痛、生理不順、欝、皮膚の痒み、炎症、アレルギー、などを引き起こす可能性があるので注意。
・カリウムを多く含むため、過剰摂取は腎臓に負担がかかり、心臓にも悪影響。腎臓の悪い人は注意。
・血糖値、血圧の低下があり得るので、糖尿、低血圧、その関連の薬を服用している人は注意。
・授乳中、妊娠中の影響に関しては不明確のため大量の摂取は注意。

おいしいパクチー納豆と4種のパクチー
パクチー熱愛国日本。でも知られているのは普通のパクチーただ1種。タイには4種のパクチーがあって様々に利用されています。その中の一つ、パクチーラーオと納豆の相性がよい、というお話です。

パクチー絶賛の日本語サイト

ついで日本語のサイトから。「パクチー」と検索して出てくる大同小異の記事に書かれているのは以下のようなことです。

パクチーに含まれる栄養素-

βカロテン:粘膜の免疫力アップ。皮膚、粘膜の健康維持。皮膚の乾燥、角質化を防ぎ、シミの発生を抑制、肌のみずみずしさ、ハリを保つ効果。ガン予防。抗酸化作用にともなう動脈硬化の予防

ビタミンC:歯、軟骨、毛細血管などの健康維持、正常化。皮膚のメラニン色素の生成を抑え、紫外線から皮膚を守る(日焼けを防ぐ)。ストレス、風邪などに対する抵抗力アップ。抗酸化作用、動脈硬化の予防。老化防止。ガン予防。コラーゲンの生成が促され、肌にハリ、ツヤを与え弾力を保つ。鉄分の吸収率アップ。

パクチーの天ぷら

パクチーの天ぷら

ビタミンE:強い抗酸化作用。細胞の酸化を防ぎ、老化防止に効果。血管の健康維持。血中LDLコレステロールの酸化を抑制。動脈硬化の予防。血流の正常化。冷え性、頭痛、肩こり改善。肌にシミ、シワをできにくくする。

カリウム:体内の過剰なナトリウムや水分、老廃物を排出。ミネラルバランスを整え、むくみや高血圧を予防。デトックス効果が期待できる。

パクチーの香り成分

リナロール:精油に含まれる芳香成分。鎮静作用、ストレス性の頭痛や偏頭痛に効果。免疫力向上。降血圧作用。抗菌作用。抗ウイルス作用。風邪などの感染症予防に有効。交感神経の活性化によって唾液の分泌を促し、消化促進、食欲増進。腸内に溜まったガスの排出を促す。整腸作用。

ゲラニオール:抗菌、抗カビ作用。皮膚の保湿、弾力の回復。女性ホルモンエストロゲンの分泌を促しホルモンバランスを正常化。更年期障害の予防。自律神経の調整や脂質代謝を促す。防虫作用(蚊に有効)。収れん作用。抗うつ作用。

まとめ

ようするに、栄養素としては、ビタミンA(βカロテン)、C、E、カリウムが比較的豊富で大豆の数倍とも言わる抗酸化作用によって細胞の老化を防ぎ、シミやそばかす、シワの予防、動脈硬化や糖尿病など生活習慣病を予防する効果が期待される。
そしてそれらの抗酸化作用は皮脂などの酸化を抑えるため、汗の臭い、加齢臭に対しても有効。
カメムシに似た独特の香りには、ゲラニオール、リナロールなどの成分が含まれ、ストレスやホルモンバランスを調整する効果が期待できる、ということになります。

それから、体内に蓄積された老廃物、重金属類などの排出を促すデトックス効果。
パクチーはキレート作用、有害な物質を吸着し、排出しやすい形に変えたり吸収されにくい成分を吸収されやすい形に変えたりする力が強いのではないかと推測されています。
このことはパクチーが注目を浴びるきっかけになったそうですが、本当に効果があるのかどうかは今のところはっきりしていないようです。
パクチーの過剰摂取による弊害については、消化促進作用があることから、下痢、腹痛、さらには頭痛を引き起こす恐れ、などが挙げられていますがいずれも明確な根拠はありません。

30年以上パクチーを食べ続けてきた

ぼくはパクチーを食べ続けて30年以上。正直な話、上記のような効能、弊害があるのかないのかよくわかりません。
一応健康ですが、パクチーだけ食べて生きているわけではありませんからね。
いずれにしろ、パクチー鍋のような大量摂取や濃縮物の摂取は避け、適度に食べればそれなりの薬効が期待できそうです。

ちなみに家ではちぎったパクチーの入った器をテーブルの置いておき、各自が好きなだけ食べるようにしています。
ヤム(和え物)などはともかく、パクチーを最初から熱い汁物に散らしておくと、彩はいいんですけど、熱で味が変わってしまい、おいしくありませんから。

そうそう、パクチーの天ぷらを作って見たところ、意外や意外、カリッと香ばしく(揚げ物だから当たり前だ)、もう一度食べてもいいなあ、と思うくらいいけました。
もちろんタイではこんな食べ方はしません。と言いたいところですが、どうやら日本の狂気的なパクチスト(パクチニスト?)の影響を受けたらしく
「揚げたパクチーはナムプリックカピ(辛い舐め味噌の一種)と食べるとおいしい。チャオーム(舐め味噌に添えて食べる木の若葉)を忘れてしまうくらいだよ」
などとタイでもごく一部の人にはけっこう評判。
パクチー鍋にはさすがのタイ人も呆れてますけど。

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