つちぐり

料理

ヘッドトーブの季節になりました。
北部で熱狂的に愛されている、ころころ丸いキノコです。
日本語でツチグリ。
このキノコは一年に一度、暑季と雨季の端境期の数週間しか出回らない。
高く売れるので、シーズンがやってくると多くの人が目の色変えて山に入ります。
ぼくも昔は、まだ幼かった彼女の弟、妹たちを連れてよく採りに行きました。
ツチグリが食べられるのは幼体で、成長し、地面に出てきたときはもう食用にはなりません。
そのため、竹の子を掘るときのように、土の盛り上がり具合をみて棒でひっかきながら探します。
数時間かけて山を歩きまわり、ときにはたったの3個!ということもありました。
大きくなった義弟、義妹は今もときどきそのときのことを話題にしては笑っています。

今日はツチグリとノーマーイ ソムの炒め物。
ノーマーイ ソムは「酸っぱ竹の子」の意味。
竹の子を削いで水に浸け、二三日置いたもの。確か日本でも似たような食べ方をする地方があったと思ったけど。
ほんのり酸味がついて味は悪くないのですが、少し臭いがあります。
ノーマーイ ソムとツチグリ。極めて相性がいい。
これにひき肉、唐辛子を加えて炒めます。
竹の子のしゃきしゃき感とほのかな酸味。
ツチグリの外皮はちょっと硬めで、噛めば中の柔らかいクリーミーな白いお肉がつるんと飛び出してくるのですが、この食感がとても気色いい。
実にうめええええですな。わっはっは。

ところで、タイ北部は乾季の2、3月頃、太陽がぼけるほど煙害がひどい。
煙害の主な原因は野焼きです。
日照りで枯れた草木に火をつける。
火をつける理由は色々あるのですが、野焼きをすればツチグリなどキノコがよく出る、と信じられていることも理由のひとつです。
たったそれだけのことで、人はあちこちの野に火をつけ、何もかも燃やしてしまう。
動物というは徹底的に利己主義。自分が生き延びるためにはほかのものなど知ったこっちゃない。
人もまた動物。このツチグリもそうやって野焼きをした後に生えてきたのだと思うと、複雑な思いです。

料理
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