世界中で人気 豚皮の揚げ物 ケーブムー

食品

豚の皮を食べること、あまりありませんよね。もったいないなあ。油でカリカリに揚げた豚の皮は欧米でも人気。今回はおいしくてダイエットにもなる豚の皮の揚げ物の話です。

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世界中で食べられている豚の皮

豚の皮の揚げ物、てっきりタイ独特の食品だろうと思い込んでいたら、アメリカ、カナダ、メキシコ、イギリス、など世界各地で食べられているそうです。
しかも沖縄ではアンダカシーと呼ばれる伝統食品なのだとか。
日本でも食べられていたんですね。

豚の皮の揚げ物はタイ全土に見られますが、有名なのは北部のケーブムー。
チェンマイやチェンライの郷土料理店で食事すると必ず出てきます。
ケーブムーはナムプリック オーン(ひき肉、トマト、納豆などが入ったなめ味噌)などに添えて頂くのが定番。
脂肪分があって香ばしく、カリカリした食感で塩味がほんのり。微妙においしい。
日本人観光客にもけっこう好評です。

豚の皮なのにダイエット?

豚の皮の揚げ物、アメリカでは「炭水化物が少ない」との理由から、アトキンスダイエット
(低糖質ダイエット。糖分の代わりに脂肪をエネルギーに使おうというダイエット法)
のダイエット食としてがポテトチップ代わりにばんばん食べられている、と知りびっくり。

細切りのケーブムー

最近はこのように細く切って揚げたタイプが人気

「ほんと?カロリーたっぷりで逆に太るんじゃないのお」
思いますよね。

「豚皮揚げは肥満の原因となる炭水化物がとても少なく、ポテトチップよりたんぱく質がたくさん摂取できる。脂肪は40%以上が不飽和脂肪酸でオリーブオイル同様オレイン酸が豊富。軽快で適度な歯ごたえがあり、食べた満足感が得られやすいことからアトキンスダイエットに向く」
そうです。
そういや、村のケーブムー売りのおばさん、かなり痩せてるなあ。

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タイ式ケーブムーの食べ方

ナムプリックという辛いなめ味噌や麺類に添えそのまま食べるのが本来の食べ方です。
このほか、なめ味噌や汁物などに食材として使われることもあります。

ケーブムーとノムセン

ケーブムーはカノムチンというめんによく合う

ちなみに北部の子供たちは、ケーブムーを粉々にしてまぶした餅米をそれはそれはおいしそうに食べます。見ているだけで幸せが伝わり、ちょっとまねしたくなりますよ。

ケーブムーの種類

ケーブムーは大きく2つに分けられます。
一つは脂肪つきのティットマン。もう一つは脂肪を除いたライマン。

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脂肪つきケーブムー ティット マン

脂肪付きの方が味はいいです。
柔らかく上手に揚げたやつはさくっとしてすんごいうまい。
でもときどき歯がはじき返されるほどカチカチに硬いやつがあってぼくのような年寄りは困ってしまいます。
というわけで、今は脂付きの皮を細長く切って揚げた、くるくるくねくね曲がったタイプが多く出回っています。

ケーブムー食べ比べ

ケーブムー食べ比べ

脂肪なしケーブムー ライ マン

ライマンは脂を取り除いて揚げるので大きく膨らみ中がスカスカです。
ダイエットによいというのはきっとこういうやつでしょうね。
味の面で言えば脂肪付きの滋味にはかないませんが健康美容を気にする人たちには人気です。

 

ケーブムーの買い方と保存法

ケーブムーが売られているのは主に市場や土産物屋。
北部では地方からの観光客がケーブームーの大袋を幾つも買い求めている姿をよく見かけます。
意外に知られていないのですが、ケーブ ムーは日持ちしません。
いや、一月経っても腐ったりせず食べられるには食べられますが、おいしくはありません。
日に日に油が酸化し味が落ちます。
ケーブムーも豆腐のように、その日できたものを食べる分だけ買い求めその日のうちに食べ切るのがおいしく頂くコツです。

袋入りで売られるケーブムー

これの何倍もある大袋も売れている

といっても現実にはなかなか難しいですよね。
たいていの家では何日もほったらかしのやつを平気で食べています。
というわけで保存といってもせいぜい冷蔵庫に放り込むぐらいでしょうか。

豚以外の皮食品

ケーブムーは豚ですが、似たものに、水牛、鶏の皮を揚げた食品があります。
水牛皮を揚げたものは牛革のような臭いが強くツウ向き。
牛の皮はおいしくないのか太鼓などの加工用に回されることがほとんどです。

鶏皮は日本でも食べられているのでご存じでしょう。
揚げた脂肪付きの鶏皮はパリッと香ばしくて味も濃くとてもおいしい。
小袋入りの揚げ鶏皮が市場などで売られています。
これらも傷みが早いので食べる分だけ購入することです。

おまけ      ケーブムーの作り方

① 毛などを取り下処理した豚皮を、煮る、から煎りする、揚げる、などして熱を加え、余分な脂肪を取り除く。この脂肪はラードとして活用。
皮は先に細く切っておく人もいるし、後で切る人もいる。
下味も同様。先につける人もいれば、後でつける人もいる。
また、皮を天日に軽く干す人もいれば干さない人もいる、という具合に、この工程は人によってまちまち。

② 余計な脂肪をとった皮は別容器にしばらく休ませ、それを再び強火で揚げる。
見ているうちに、皮はぷくっとふくれ、ケーブムーが続々誕生する。

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ケーブムー、コラーゲンがたくさん含まれているようだし、確かに下手なスナック菓子食べるよりこれをポリポリやった方がいいかもしれませんね。

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